讃岐うどんと普通のうどんの違い

全国的にうどんをカテゴライズすると「讃岐うどん」以外にもいろいろな種類のうどんがあります。

例えば、秋田県の「稲庭うどん」群馬県の「水沢うどん」長崎の「五島うどん」など、どれも全国的にメジャーなうどんです。

その中でも「讃岐うどん」には際立って独自の文化とルールがあります。

讃岐うどんと普通のうどんの違いとはどのような所にあるのでしょうか?

まずは讃岐うどんの定義

讃岐うどんには、讃岐うどんたる下記のような「定義」が存在します。

  1. 香川県内で製造されたうどん
  2. 手打または手打式、手打風に加工したもの
  3. 小麦粉重量に対しての加水量が40%以上のもの
  4. 小麦粉重量に対しての食塩量が3%以上のもの
  5. 2時間以上熟成させること
  6. ゆで時間を約15分とし麺を充分アルファ化させていること

なかなか細かい規定がありますが、この定義を忠実に守る事により、讃岐独自のエッジのたった麺に仕上がるのです。

ただし、この定義は「讃岐の中で讃岐うどんとするもの」とされ、讃岐以外に展開する「讃岐うどん」「さぬきうどん」の店舗にはこの制限はありません。

「だし」と「つゆ」の違い

うどんのスープと言えば「つゆ」または「おつゆ」が一般的です。

これは、味に決定的な違いのある関東のうどんでも、関西のうどんでもスープは「つゆ」と呼びます。

しかし讃岐ではスープでも醤油でもつけだれでも、分量、濃淡関係なしに「だし」と言います。

ベースに「いりこ」を使っているのも大きな違いです。

讃岐ではうどん屋が確立する前から「だし」をかけてうどんを食べていたので「うどんのだし」は地域に根付いた呼び方なのです。

讃岐うどんには「素うどん」がない

讃岐うどんの最大の特徴は「素うどん」という概念がないという点にあります。

讃岐うどん最ものシンプルなうどんは「かけうどん」または「ぶっかけうどん」です。

シンプルと言えども、天かすやネギなどの「かやく」は付きます。

麺、だし、かやくがひとセットになって「かけうどん」として成立するため「素うどん」や関東風の「かけうどん」と違った存在と言えるでしょう。

讃岐うどんと普通のうどんの違いとは

いろいろまとめてみましたが、つまるところ讃岐うどんとは、「いかに麺をおいしく作っておいしく食べるのか」の考えのもとに成立している事が分かります。

讃岐うどんを頼む時は「つゆ」や「素うどん」とは言わず、まずはだまって「ぶっかけ」を頼んでみるのも良いかもしれません。

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