讃岐うどんに慣れ親しんでくると、「ひやあつ」「あつひや」という言葉があることに気づきます。
実はどちらも、うどん玉の温度と出汁の温度に関係する言葉です。
覚えておくとためになる、讃岐うどんの「ひやあつ」「あつひや」についてご説明します!
讃岐うどんの「ひやあつ」とは?
讃岐うどんの「ひやあつ」とは「ひや(冷たい麺)」を「あつ(熱い出汁)」でいただく食べ方です。
讃岐うどんでは、一度麺をゆでた後に冷水で締め「うどん玉」にします。
その冷たいうどん玉をどんぶりに入れ、熱い出汁をかけると「ひやあつ」のうどんになります。
熱い出汁をかけても、冷たいうどん玉と合わせるとぬるくなるので、本場讃岐では、乳児や幼児向けのうどんとしても認識されています。
また、ひやあつは、麺が伸びにくいので「コシが強くて温かいうどん」を食べたい人には、おすすめです。
ひやあつで代表的な食べ方は「ぶっかけうどん」です。
セルフのうどん屋さんでは、自分でうどん玉をあたためず、そのまま熱い出汁をかけて「ひやあつ」を楽しむ人の姿もあります。
讃岐うどんの「あつひや」とは?
「あつひや」とは「あつ(熱い麺)」を「ひや(冷たい出汁)」でいただく食べ方です。
「ひやあつ」とは逆で、釜揚げ状態のあつあつの麺に、冷たい出汁を掛けると「あつひや」のうどんになります。
ひやあつと違うのは、釜揚げ独自の食感で、ひやあつよりも柔らかく、もちもちした食感が楽しめます。
うどんそのものの温度はひやあつと同じくらいなので、釜揚げ麺の食感を思いきり楽しみたいときは、あつひやがおすすめです。
「あつあつ」「ひやひや」もある讃岐うどんのバリエーション
茹でた麺と出汁の温度の取り合わせで食感の違いを味わうことができる「ひやあつ」や「あつひや」ですが、
その組み合わせは食べる人の自由です。
「熱い麺」に「熱い出汁」をかけて食べる「あつあつ」や「冷たい麺」に「冷たい出汁」をかけて食べる「ひやひや」もあります。
寒い冬にモチモチ麺を熱い出汁で食べるのもよし、暑い夏に冷たい麺と冷たい出汁で食べるのもよし、そのスタイルは自由です。
セルフのお店が多い讃岐ならでは生まれたスタイルなのかもしれません。
食べ方のバリエーションも覚えたところで、思いきり讃岐うどんをエンジョイしましょう。