讃岐うどんの聖地ともいえる香川県讃岐地方では、他の地方の住人より血糖値が高めと言われています。
美味しいうどんが身近にあるがゆえの数値と思われますが、健康的な食べ方もあります。
安心して美味しいうどんを食べるためにも讃岐うどんの栄養価と、健康的な食べ方をご紹介します!
素材から見る讃岐うどんの栄養価
讃岐に限らずうどん全般に言えることですが、うどんの原材料は小麦粉・塩・水です。
メイン素材である小麦粉は、70%が炭水化物、6~17%がたんぱく質、ミネラルと水分がそれぞれ15%という構成となっています。
さらに小麦粉の炭水化物はそのほとんどが「糖質」、つまりでんぷんです。
水分をふくんだでんぷんは、熱を加えると60℃で水分を吸収して膨張し、92℃に達すると粘り気のある半透明な糊状に変化します。
まさに「うどん」が茹であがった時の状態ですね。
茹でたてのうどんが、つるつる、モチモチしているのはでんぷんの特性によるものだったのです。
この食感がうどん好きにはたまらないのですが、うどんばかり食べていると、糖質の摂取過多になる恐れがあるので、栄養を補う必要があります。
例えばトッピングなどを多めにしてバランスをとるなど、食べ方を工夫しましょう。
出汁にも注目
讃岐うどんは、どんぶりが空になるまで、出汁まで美味しくいただく人も多いでしょう。
讃岐うどんの出汁は「いりこ」をメインとした、昆布、カツオの合わせだしが主流です。
いりこには、骨を丈夫にするカルシウムと、疲労回復のタウリンが含まれています。
カツオや昆布には、イノシン酸をはじめとする必須アミノ酸がたっぷり含まれています。
出汁を飲めば栄養を補えそうですが、出汁には塩分が多く含まれているので、塩分調整をするなら全部飲まない方が健康の為です。
塩分控えめや、希少糖を使った出汁を提供するところならば、飲んでも安心です。
健康的な讃岐うどんの食べ方
讃岐うどんを健康的に楽しむ為にはポイントがあります。
おすすめの食べ方をご紹介しましょう。
・トッピングに注意する
讃岐うどんを頼むときに、ついつい手にとってしまうおにぎりやお稲荷さんは、どちらも炭水化物です。
お腹は満たされますが、栄養は偏ります。たまごなどのたんぱく質や温野菜などのトッピングでビタミンを補いましょう。
・良く噛む
うどんはノドごしで味合うと、噛まずに食べる人も多いのですが、噛まないと早食いの原因となり、また、のどを詰まらせる危険もあるので、
ゆっくり噛んで食べることをおお勧めします。
・しっぽくうどんなどでバランスをとる
根菜などの野菜がたっぷり入った「しっぽくうどん」は、讃岐地方に昔から伝わるうどんの調理法です。
寒い冬はもちろん、野菜が足りない時も効率よく摂取できることができます。
讃岐でもポピュラーなメニューなので意識してオーダーするようにして下さい。
近年では糖質オフブームで、うどんの肩身が狭くなっていますが、適量をバランスよく食べることができれば、うどんも健康の味方にすることができます。
食べすぎなどには気を付けて、美味しい讃岐うどんを楽しみましょう。